概要
CFA(Cement Foamed Asphalt)工法は、路上において既設アスファルト混合物を現位置で破砕し、同時にセメントとフォームドアスファルトの安定材を既設粒状路盤材料とともに混合、転圧して、新たに安定処理路盤を築造する路上路盤再生工法です。
なお、本工法は舗装再生便覧(平成22年版: 日本道路協会)には、「路上再生セメント・フォームドアスファルト安定処理工法」として記載されています。
フォームドアスファルト
フォームドアスファルトとは、制御装置内で加熱アスファルトに微量の水または水蒸気を添加することによって発生させた泡状のアスファルトです。この発泡アスファルトの体積は元のアスファルトの10〜20倍にまで瞬間的に膨張し、この状態でのアスファルトの粘性は大幅に減少し、常温で湿潤状態の骨材との混合が可能となります。
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フォームドアスファルトのイメージ |
フォームドアスファルトの外観 |
動画:フォームドアスファルト
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特長
(1)常温で湿潤状態の骨材と混合できる
フォームドアスファルトは、発泡による粘性の低下と増量効果により、常温の湿潤状態の骨材と混合しても分散性のよい安定処理混合物を得ることができます。このため、通常の路盤材料だけでなく、低品質の発生材料の有効活用も可能です。
(2)耐久性に優れる
たわみ性を有しているため、ひび割れが生じにくく耐久性に優れます。
(3)施工後直ちに交通開放できる
強度発現が早く、施工後養生を必要としないので、直ちに交通開放が可能です。
(4)ワーカビリティは粒状材料と同じ
ワーカビリティが良好で、通常の粒状材料と同様に取り扱えます(混合時、粗骨材の多くはアスファルトに被覆されないため)。
(5)経済的である
高価な安定材を使用しないため、経済的です。
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